AI・自動化

Make・Zapier・n8nの料金比較:月100件の自動化を見積もる方法

Make・Zapier・n8nを課金単位の違いから比較。月100件の架空計算と、無料枠・再試行・運用負担を含む見積もり方を解説します。
この記事の内容
  1. 比較する業務を、3つの処理へ分解する
  2. credit・task・executionの違いを理解する
  3. 月100件を処理する場合の計算例
  4. 分岐・繰返し・再試行を足すと、通常時の見積りが変わる
  5. 少人数なら、設定の見やすさと引継ぎの負担も評価する
  6. 無料枠を使う前に、テスト用の保存先を用意する
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Make・Zapier・n8nを料金で比較する時は、月額の数字より先に「何を1回として数えるか」をそろえます。Makeのcredit、Zapierのtask、n8nのworkflow executionは同じ単位ではありません。問い合わせが月100件あっても、それぞれ100単位で済むとは限りません。

少人数の事業なら、まずフォーム回答を表へ記録して担当者へ通知する程度の業務から、必要機能と消費量を見積もる方法が実用的です。以下は2026年10月8日の公開仕様と、明示した仮定による計算例です。実際の請求額や処理速度を測定した結果ではありません。

比較する業務を、3つの処理へ分解する

「問い合わせ対応を自動化したい」では、製品ごとの見積りがそろいません。まず何を受け取り、何を保存し、どこへ伝えるかを分けます。

本記事の例は、フォーム回答を受け取り、管理表へ1行追加し、担当者へ通知する処理です。返信文章の生成、顧客への送信、添付ファイルの読取は含めません。これらを追加すると、利用する機能と料金が変わるためです。

処理入力・出力比較する条件
受信フォーム回答1件即時受信か定期確認か
記録管理表へ1行重複と空欄の扱い
通知担当者へ1回通知先と失敗時の連絡

既存フォームの標準機能で保存と通知ができるなら、追加の自動化サービスが不要な場合もあります。製品を入れる前に、現在のサービスだけでどこまで完了するかを確認してください。

credit・task・executionの違いを理解する

Makeはシナリオ内のmodule actionを基本とするcreditを使います。一般的な処理の例として1アクション1creditが説明されていますが、コード実行やAIなど、消費の扱いが異なる機能があります。Make料金・課金説明

Zapierはtaskを使う料金体系です。プランごとのtask枠に加え、利用する処理の課金規則を確認します。画面に並ぶステップの数を、確認せずそのままtask数として数えないことが必要です。Zapier料金

n8n Cloudは、ワークフロー全体の実行を基本単位にします。料金ページでは、ステップごとの課金と区別したworkflow executionの考え方を説明しています。n8n料金

基盤基本の比較単位増え方を見る場所
Makecredit各処理、繰返し、コード・AI等
Zapiertask課金対象アクションと専用機能
n8nworkflow execution起動回数、定期実行、再実行等

どの製品も、外部AIや接続先サービスの有料契約が別に必要になる場合があります。「自動化基盤の契約だけで全サービスを無料で使える」という意味ではありません。

月100件を処理する場合の計算例

比較方法を示すため、通常処理が1件あたりMakeで3credits、Zapierで2tasks、n8nで1executionになる構成を仮定します。これは実装によって変わる架空の消費条件です。

架空の構成1件の消費月100件の消費
Make3credits300credits
Zapier2tasks200tasks
n8n1execution100executions

Makeの公開無料枠は月1,000credits、Zapierは月100tasksです。この仮定ならMakeは数量だけを見ると無料枠内、Zapierは枠を超えます。しかし、それだけで無料運用できると確定はできません。必要な連携先や複数段処理、実行間隔など、数量以外の制限があるからです。Make無料プラン、Zapier無料プラン

n8n Starterは年払いの月額換算20ユーロで、月2,500executionsという表示です。100件しか処理しない場合も、有料プランの最低額は別に評価します。税・為替・追加利用は申込条件で確認してください。n8n Starter

実際に選ぶ際は、10件程度の合成データで使用量の表示を確認し、その構成の数字へ置き換えます。

分岐・繰返し・再試行を足すと、通常時の見積りが変わる

1件の問い合わせに明細が10行あれば、各行を別々に保存する設計では処理回数が増えます。必要な情報をまとめて書く設計と比較すると、消費量だけでなく失敗時の直しやすさも変わります。

定期実行にも注意します。業務データが届いた時だけ起動する方式と、一定間隔で新着を確認する方式では、空振りの確認が発生します。n8nの料金説明でも、定期実行はスケジュールに応じた実行数を数える例が示されています。n8nの実行数説明

計算例として、100件のうち10件が1回ずつ同じ費用で再試行されるなら、通常100回に再試行10回を加えて110回で見積もります。実際には失敗した箇所までの処理や、再実行範囲によって消費が変わります。

さらに、同じ通知や転記が二度実行されてもよいかを考えてください。コストを抑えるために再試行を切るだけでは、処理漏れが残ります。受付番号などで完了状態を管理し、どこからやり直すかを決めることが重要です。

少人数なら、設定の見やすさと引継ぎの負担も評価する

候補を絞る時は、自分が普段使うサービスへの接続、分岐や項目変換、ログの見やすさ、失敗時の通知を確認します。操作画面を見て「簡単そう」と判断するだけでなく、1週間後に他の人が原因を追えるかを考えましょう。

条件比較時に優先すること
1人が少件数を処理固定費、設定量、手動へ戻す容易さ
3人で分担所有者、接続権限、共有できる範囲
複数アプリを横断必要な操作の対応状況、項目変換
技術担当がいる独自処理、ログ、保守を引き受ける範囲

n8nには自前で動かすCommunity Editionもありますが、ソフトが使えることと運用費がゼロであることは別です。サーバー、更新、バックアップ、障害時の対応を誰が担当するかまで含めて検討します。

無料枠を使う前に、テスト用の保存先を用意する

初回の確認では、顧客への送信や本番台帳への書込みを避け、合成データとテスト用の表・通知先を使います。空欄、重複、長い文章、添付ありなど、正常な1件以外も試すと不足が分かります。

結果は「完了したか」「消費はいくつか」「手直しが必要か」の3つで記録します。同じ条件で2候補を比べれば、単価だけでは見えない選択理由が残ります。

価格ページはプラン改定や表示条件で変わるため、契約時には通貨、年払い・月払い、利用枠を保存しておきましょう。まず月100件の仕事を受信・記録・通知へ分け、既存機能で足りる部分を除いてから、必要な自動化基盤を選んでください。

AIを組み込む場合は、API・連携費を含む月額計算で追加費用を分けて見積もれます。

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