ネットショップの手数料を総額比較:無料プランと有料プランの分岐点
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ネットショップの無料プランと有料プランは、月額だけでなく、決済対象額、注文件数、決済方法をそろえて比較します。固定の手数料がある場合、同じ月商でも注文単価によって有利な条件が変わります。
ここではBASEの公表料金を使って計算方法を示し、STORES・Shopifyを比較するときの入力条件も整理します。料金確認日は2026年10月8日です。原価や広告費を含む利益計算とは分けて考えてください。
比較する費用を一つの式へそろえる
基本の式は「月額固定費+決済対象額×料率+注文件数×固定手数料+その他の費用」です。送料が決済対象に含まれるか、返金された注文をどう扱うかは、各社の規定に従います。
| 入力する値 | 仮の例 | 注意点 |
|---|---|---|
| 月の決済対象額 | 300,000円 | 商品売上だけか総決済額かを統一 |
| 注文件数 | 60件 | 取消を含むか確認 |
| 平均対象額 | 5,000円 | 300,000円÷60件 |
| 決済方法 | 通常のカード | 別の決済手段を混ぜない |
| 注文経路 | 自社Webショップ | アプリ経由と分ける |
月商だけでは、固定額の手数料を計算できません。決済記録がある場合は、実際の件数を使います。
BASEは注文経路と契約期間をそろえる
BASEスタンダードの通常Web注文・基本カード条件は6.6%+40円です。グロースは年払いで月額換算16,580円、通常Web注文の基本決済手数料2.9%という構成です。グロースの年額198,960円は税込表示です。BASE公式料金
PAY IDアプリ経由の注文や、一部の決済方法には別条件があります。以下はその注文を含めない、指定条件だけの計算です。税・端数処理・適用条件は公式の申込内容で確認してください。
グロースの月払いは19,980円で、年払いの月額換算とは違います。年払いの計算上有利でも、月ごとの売上が安定していない場合は、一年分の契約条件も判断に含めます。
平均5,000円なら何件で逆転するかを計算する
平均決済対象額5,000円の場合、スタンダードは一注文370円、グロースの変動部分は145円です。差は225円なので、年払いの月額換算16,580円を225円で割ると約73.7件です。
したがって、この条件では月74件以上を基準に、月額換算の比較でグロースが下回る計算になります。端数処理、その他の費用、対象外の注文経路は含めていません。
| 月の注文数 | 決済対象額 | スタンダード試算 | グロース試算・年払い換算 |
|---|---|---|---|
| 20件 | 100,000円 | 7,400円 | 19,480円 |
| 60件 | 300,000円 | 22,200円 | 25,280円 |
| 75件 | 375,000円 | 27,750円 | 27,455円 |
| 100件 | 500,000円 | 37,000円 | 31,080円 |
75件では差額295円と小さいため、料金差だけで年払いを急ぐ必要はありません。追加機能や契約の継続見込みも考慮します。
注文単価が変わると分岐点も変わる
固定40円の影響は、単価が低いほど大きくなります。同じ条件の差額は「対象額の3.7%+40円」です。
| 一注文の対象額 | 一注文あたりの差 | 16,580円を回収する注文数の目安 |
|---|---|---|
| 1,000円 | 77円 | 216件 |
| 5,000円 | 225円 | 74件 |
| 10,000円 | 410円 | 41件 |
これは必要な集客件数の予測ではありません。実際の注文構成を入れて、どのプランが支払い上合うかを計算する表です。商品価格や送料が混在する場合は、平均だけでなく決済明細の合計で確かめると精度が上がります。
STORES・Shopifyは決済方法と追加費用を合わせる
STORESは無料と有料で決済手数料が異なり、料率に「〜」という条件があります。採用予定の決済方法に当てはめて比較してください。STORES公式料金
Shopifyはプラン料金に加え、Shopify Paymentsの利用、外部決済サービス、必要アプリなどで費用が変わります。表示された最小料率だけをBASEの全注文と比べないようにします。Shopify公式料金
振込費用、アプリ、テーマ、外注保守も別行にします。必要な機能が無料で使えない場合は、純粋な手数料だけで選ぶと実際の予算からずれます。
一か月の最高売上より通常月と年間で判断する
繁忙月だけ分岐点を超えても、年払いが有利とは限りません。直近の通常月、少ない月、繁忙月の記録を使い、年間の決済対象額と件数で比較します。
今後の売上を置く場合は、実績と仮定を分けます。「有料にすれば売上が増える」と計算に入れず、現在の注文構成でも払えるかを確認してください。
手数料が近い場合は、受注・出荷・返品を含むショップの選び方で運用を比較します。費用の分岐点は判断材料の一つであり、作業が続く構成と合わせて選ぶことが大切です。