会計・経理

個人事業主の会計ソフト比較:freee・マネーフォワード・弥生の選び方

入力10件の試用課題を、申告対応・証憑枠・相談範囲と組み合わせて選べる。対象は日本の個人事業主・1〜5人法人。公式条件を2026年10月8日に確認。
この記事の内容
  1. まず必要な申告と一緒に作業する人を決める
  2. 3社を比べるときは最初に見る条件を変える
  3. 銀行連携は登録後の確認まで試す
  4. 領収書の枚数と修正しやすさを確かめる
  5. サポートと更新後の費用を一緒に確認する
  6. 自分の取引10件で候補を一つに絞る
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個人事業主の会計ソフトは、普段の取引を無理なく登録でき、必要な申告書を作れて、困ったときの相談先があるものを選びましょう。最安料金の差よりも、毎月の領収書を処理できるか、銀行明細を確認できるかが、使い続けられるかどうかを左右します。

freee会計、マネーフォワード クラウド確定申告、やよいの青色申告 オンラインの3つを候補にし、自分の取引10件で試すと比較しやすくなります。以下は2026年10月8日に確認した公式仕様に基づく選び方です。操作速度や読取精度の順位を付けた実測レビューではありません。

まず必要な申告と一緒に作業する人を決める

最初に「青色か白色か」「消費税の申告機能が必要か」「自分以外に入力する人がいるか」を書き出します。どの申告が必要かは、自分の届出や事業の状況によって異なります。製品のおすすめプランから逆算せず、判断に迷う項目を税務署や税理士へ確認してから、機能表に当てはめてください。

同じ製品でも、安いプランには人数や申告機能の制限があります。たとえばマネーフォワードのパーソナルミニは消費税申告書の作成に対応せず、パーソナル以上が対象です。freeeの個人スターターは原則としてメンバーを追加できず、スタンダードでは基本枠に3人を含みます。家族が週1回入力する場合にも、この違いが関係します。マネーフォワードの個人料金、freeeの個人プラン比較

「税理士に見てもらう」場合は、一般メンバーを追加するのか、会計事務所向けの招待を使えるのかも確認します。招待する相手の登録状況によって扱いが変わるため、「税理士なら何人でも無料」と一括りにはできません。

3社を比べるときは最初に見る条件を変える

次の表は優劣の順位ではなく、各候補で先に確認したい項目です。自分の不安が大きい行から試してみてください。

候補最初に確認すること試用時に持ち込む取引
freee会計入力の流れ、共同作業の人数、証憑の取込枠請求後に翌月入金される売上と、その消込
マネーフォワード クラウド確定申告必要な申告機能、銀行連携、OCRの月枚数カード購入と、後日の口座引落し
やよいの青色申告 オンライン必要なサポートの範囲、PCとスマホの役割外出先の経費入力からPCでの確認

やよいの青色申告 オンラインでは、基本機能を共有しながらサポート範囲が異なるプランを用意しています。「操作の質問をしたい」のか「仕訳や経理業務についても相談したい」のかを分けて選べます。一方、専用スマホアプリで日々の取引を入力できても、申告書等の作成はPCで行う案内です。スマホだけで完結したい人は、契約前に必要な作業を一通り確認しましょう。弥生の料金・サポート、弥生のスマホ機能

銀行連携は登録後の確認まで試す

銀行やカードを連携できるだけでは、記帳が終わるとは限りません。私用の支出が混じる、同じ購入をレシートとカード明細から取り込む、入金額から振込手数料が引かれる、といった取引を処理する必要があります。

試用では、自分が使う金融機関が対象かを確認したうえで、取込開始日を記録します。すでに手入力した月の明細まで取得すると、同じ取引が二つ並ぶ場合があります。「取り込まれた候補」と「帳簿へ登録済みの仕訳」を見分けられるかを確認してください。

たとえば架空のデザイン事業なら、10月3日の備品購入、10月末のカード引落し、10月分の売上請求、11月の入金を一組として考えます。購入と引落しの両方を費用として登録しないこと、請求と入金の両方を売上として登録しないことが確認の中心です。勘定科目の判断に迷ったら、操作感の評価と分けて相談事項に残しましょう。

銀行同期を試すために、いきなりすべての口座をつなぐ必要はありません。まず事業用の1口座から確認し、取り消しや除外の方法も把握してから対象を増やします。

領収書の枚数と修正しやすさを確かめる

領収書の取込みは、使える回数と作業のしやすさを分けて評価します。マネーフォワードの個人プランでは、OCRの無料枠がプランで異なり、パーソナルミニは月15件が上限です。パーソナルは月30件まで含み、超過分は1件20円、いずれも税抜です。OCRを含む料金条件

freeeではファイルボックスの取込枠を確認します。スターターの月5ファイルと、スタンダード以上の月10GBは単位が異なります。容量表示をそのまま「領収書が何枚でも無料」と読み替えず、対象ファイル、処理方法、追加条件も確認してください。freeeの機能制限

読み取った金額が合っていても、日付、店名、税率の修正が必要なことがあります。薄い印字や縦長のレシートを含めて、画像を見ながら直せるか、修正後に元の証憑へ戻れるかを試しましょう。自分の領収書で修正が多いソフトは、基本料が安くても毎月の負担が残ります。

サポートと更新後の費用を一緒に確認する

電話対応の有無だけで選ぶと、聞きたいことが対象外になる場合があります。「ボタンの場所が分からない」という操作相談と、「この支出を経費にできるか」という税務上の判断は別です。マネーフォワードの電話サポートも、税務・会計相談を受けるサービスではありません。サポートの対象範囲

料金は初年度特典を外した更新時の年額で比較します。以下はWeb契約の通常年払い料金の例で、すべて日本円・税抜です。機能が同一のプランを並べた最安順位ではありません。

製品・プラン通常年額選定時の注意
freee 個人スターター11,760円証憑や人数の枠を確認
MF パーソナルミニ10,800円消費税申告とOCR上限を確認
やよい セルフ11,800円有人サポートが必要なら別プランも検討

料金根拠は上記の各社公式ページです。マネーフォワードは2026年12月に料金体系の一部改定を予定しているため、契約日と更新日が近い場合は改定案内も確認してください。アプリ内購入とWeb契約で料金が異なる製品もあります。

自分の取引10件で候補を一つに絞る

試用する取引をそろえると、画面の好みだけで決めずに済みます。次は事業用に調整して使える課題例です。

試す取引件数確認する結果
銀行の入出金2件候補を確認して登録できる
カード購入と引落し2件同じ費用を重複させない
現金の領収書2件画像と仕訳を行き来できる
請求と後日の入金2件未入金と入金済みを分けられる
私用支出と訂正が必要な取引2件除外・修正の場所が分かる

記録するのは、所要時間だけでなく「迷った操作」「ヘルプで解決したか」「税理士に確認したい点」です。初回だけの学習時間と、毎月繰り返す修正時間も分けましょう。

まず必要な申告機能と人数で候補を二つまで絞り、同じ10件を処理してください。続けられる入力手順が見つかったら、翌年の通常料金と証憑の枠を確認して契約を決めると、導入後のやり直しを減らせます。

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