顧客・案件管理

顧客対応を2〜3人で引き継ぐ:履歴・担当・未対応を共有する

2〜3人の顧客対応を担当・状態・約束で共有。二重返信防止、引き継ぎメモ、2アカウントの確認、外注権限、無料人数を整理します。
この記事の内容
  1. 顧客と今回の問い合わせを分けて記録する
  2. 返信前に担当を取り、完了後に記録する
  3. 引き継ぎメモは四つの項目に絞る
  4. 二つのアカウントで同時対応を試す
  5. 外注先へ見せる情報を内部共有から分ける
  6. 無料で共有するなら人数と必要機能を同時に確認する
  7. 関連記事

2〜3人で同じ顧客に対応するなら、メールやメモを共有するだけでなく、次に返信する担当を一人に決めます。全員が読める状態でも、誰が動くかが曖昧だと二重返信と返信漏れの両方が起きます。

引き継ぎに必要なのは、これまでの事実、顧客へ約束した内容、未解決事項、次の担当と期限です。CRMを導入する前でも、この単位で記録をそろえられます。

顧客と今回の問い合わせを分けて記録する

同じ顧客から複数の依頼がある場合、「青葉商店の件」だけでは、どの話か分かりません。会社の連絡先、進行中案件、今回の問い合わせを区別します。

架空例なら、顧客C001の案件D001「秋のチラシ」に、問い合わせI003「印刷部数の変更」を関連付けます。すべてに複雑な番号が必要なわけではありませんが、対象が一意に分かる名前を使ってください。

顧客全体の履歴を読む場面と、今日返信する一件を確認する場面は異なります。引き継ぎ一覧は未対応の作業を中心にし、詳細な履歴へ移れる形にします。

返信前に担当を取り、完了後に記録する

段階担当者の動き他の人に見える状態
未対応受付確認者が担当を決める返信する人が未確定
対応中担当者が返信を準備田中が対応中
顧客返答待ち確認メールを送信次回確認日がある
完了必要な回答と記録を終了追加返信が不要
引き継ぎ中次担当へ内容を渡す新担当の受領確認待ち

「見た人が返信する」運用なら、送信前に対応中へ変えるなど、担当を取る手順が必要です。チャットで宣言するだけだと流れやすいため、問い合わせの記録にも残します。

ツールに担当割り当て機能があっても、操作するタイミングを決めなければ二重対応は防げません。

引き継ぎメモは四つの項目に絞る

架空の引き継ぎ例は次のとおりです。

項目記入例
確認できた事実顧客はチラシを300部へ変更希望
顧客へ伝えたこと10月9日までに修正版の見積を送る
未解決事項用紙は従来どおりか未確認
次担当と期限佐藤が9日午前に用紙を確認して送付

「いつもの感じでお願いします」のように前任者だけが分かる表現は避けます。顧客の発言と自分の推測も分けてください。

メール全文を残していても、重要な約束を探すために何往復も読む必要があるなら、要点のメモが役立ちます。全文と要約は置き換えではなく、用途の違う記録です。

二つのアカウントで同時対応を試す

導入前は、管理者一人の画面だけで判断しません。架空の問い合わせを二人で開き、片方が担当変更や状態更新をしたとき、もう一方へどう見えるかを確認します。

試す場面は、同時編集、返信直前の状態確認、担当不在、顧客の追加返信です。作業中の表示や排他制御の有無は製品によって異なるため、「CRMなら二重返信を自動で防ぐ」と決めつけないでください。

表計算でも共有はできますが、フィルタが他の人の表示へ影響する場合があります。Googleスプレッドシートではフィルタとフィルタ表示の違いを理解し、担当者ごとの確認方法をそろえます。Googleのフィルタ説明

外注先へ見せる情報を内部共有から分ける

顧客対応を手伝う外注先に、全顧客の売上や連絡先を見せる必要があるとは限りません。担当案件の要点だけで作業できるなら、その範囲に限定します。

HubSpotの公式権限ガイドでは、CRMの閲覧・編集などの権限を個別に扱います。使える制御はプランと権限条件を確認してください。HubSpotユーザー権限ガイド

引き継ぎ相手が記録を見られるかと、不要な記録を見られないかを両方試します。終了時にアクセスを外す日も決め、招待したままにしない運用にします。

無料で共有するなら人数と必要機能を同時に確認する

2026年10月8日の公式案内では、HubSpot無料ツールは最大2ユーザー、Zoho CRMの無料プランは3ユーザーです。人数だけなら候補にできても、希望する権限やメール連携が同じ無料条件で使えるとは限りません。HubSpotの無料人数、Zoho CRM料金

まず二人で一件を受け付け、引き継いで返信する流れを試してください。担当が明確で、約束を読めて、完了が分かるなら、少量の対応は無料の仕組みで回る場合があります。

ツールを増やす前に、この一件の流れを完成させることが、代表の不在時も顧客対応を止めないための出発点です。

関連記事

情報の確認について

料金・機能は記事内に記載した確認時点の情報です。申し込み前に公式サイトで最新の条件をご確認ください。

主な情報の確認日:2026.10.08

編集方針・情報の確認方法 →