1〜5人法人の会計ソフト比較:利用人数・税理士共有・決算の範囲で選ぶ
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1〜5人の法人で会計ソフトを選ぶときは、社員数より先に、会計入力をする人、承認する人、経費を申請する人を分けましょう。5人会社でも会計を操作するのは代表者と経理担当の2人という場合があり、必要な料金プランは変わります。
候補はfreee会計、マネーフォワード クラウド会計、弥生会計 Nextです。どれが一番よいかを一律に決めず、自社と税理士の分担、利用人数、決算の作業範囲をそろえて比較します。以下の製品条件は2026年10月8日に確認しています。
5人会社でも全員を会計担当にしない
最初に、誰が何をするかを1枚にまとめます。経費の領収書を提出するだけの人へ、全社の銀行残高や取引履歴まで見せる必要があるかを考えてください。全員を管理者にすれば設定は簡単でも、修正や削除の責任が曖昧になります。
以下は5人会社の架空の役割例です。実際に設定できる権限の細かさは製品とプランで確認します。
| 担当 | 人数 | 必要な作業 | 通常は必要ない作業 |
|---|---|---|---|
| 代表者 | 1人 | 月次数字の確認、契約管理、最終承認 | 毎日の証憑入力をすべて代行 |
| 経理担当 | 1人 | 取引登録、証憑確認、月末照合 | 不要な利用者の自由な招待 |
| その他社員 | 3人 | 自分の経費申請、証憑提出 | 全社仕訳の編集 |
| 外部税理士 | 別枠 | 月次確認、決算整理など契約した作業 | 社内の契約変更 |
この会社なら、会計利用者はまず2人、経費申請者は実際の運用に合わせて数えます。代表者も経費申請するなら、その人数から外さないようにしてください。外部税理士の招待は後から追加料金の有無を確認します。
1・3・5人で使うときのプラン条件を比べる
freee会計の法人向けは、ひとり法人が基本1人、スターターは基本3人です。ひとり法人は追加人数に上限があり、経費精算などスターターと異なる点もあります。人数が増えたときは、追加料金だけでなく必要な機能がそろうかを確認します。freeeの法人料金・機能
MFクラウドは、ひとり法人の会計枠が1人、スモールビジネスが3人です。会計を4人以上で使う場合はビジネスと追加ユーザーの料金を確認します。「ビジネスは利用者4人以上が目安」という案内と、会計機能の基本枠に含まれる人数は同じ意味ではありません。MFクラウドの法人料金
弥生会計 Nextは各プランの会計機能で3人を基本枠に含み、追加は1人月額300円・税抜です。請求機能や経費精算機能には別の人数条件があるため、全機能を同じ人数で無料利用できるとは限りません。弥生会計 Nextの料金
| 状況 | 比較の出発点 | 次に確認すること |
|---|---|---|
| 代表者だけが記帳 | 1人用プランと3人まで含むプラン | 税理士招待、翌年の分担変更 |
| 代表・経理・補助の3人 | 3人を含むプラン | 補助担当へ与える編集権限 |
| 5人全員が会計を操作 | 追加可能なプラン | 追加枠、請求など別機能の課金 |
料金を具体的に計算する場合は、1・3・5人の年間費用で同じ人数条件にそろえてください。
税理士に共有する方法を契約前に決める
税理士との共有では、同じIDとパスワードを渡すのではなく、会計事務所向けの連携や個別の招待を使えるか確認します。誰が入力・修正したかを追えること、担当変更時にアクセスを止められることが必要です。
「税理士招待が無料」という表示があっても、相手が指定のパートナー制度に登録していることなどの条件がある場合があります。弥生会計 Nextの会計事務所とのデータ共有も、弥生とパートナー契約を結ぶ会計事務所を対象とする説明です。弥生のデータ共有条件
顧問契約前なら、製品名だけでなく、「自社が毎月入力する」「税理士が修正する」「証憑はソフト上で共有する」「申告は税理士が行う」といった分担を伝えて確認しましょう。税理士が使い慣れているソフトでも、自社へ丸投げになる範囲が広いと、期待していた運用と違うことがあります。
契約前の質問は、招待方法、追加費用、閲覧・修正の権限、月次確認の日、決算時の資料、顧問変更時のデータ返却の6点にまとめると具体的です。
決算書を作れることと法人税申告を終えられることを分ける
料金表に「決算書作成」と書かれていても、法人税等の申告書作成と電子申告まで同じ契約に含まれるとは限りません。帳簿から損益計算書などを作る段階と、申告のために必要な税務処理を行う段階を分けて確認します。
freeeは会計とは別に法人向け申告サービスを案内しています。弥生会計 Nextも税務申告支援として他の税務ソフトとの連携を示しています。会計の料金だけを見て、決算に関係するすべての作業が自分だけで完了すると見込まないようにしましょう。freee申告、弥生会計 Nextの対応機能
少人数法人では、日常の記帳は自社、決算整理と申告は税理士という分担も考えられます。その場合は、申告機能の多さだけで選ばず、必要な帳簿と証憑を税理士が確認できることを重視します。税務上の判断や申告対象は、自社の状況に基づき専門家へ確認してください。
証憑・請求・経費の連携を一本の取引で試す
機能が多い製品でも、必要なデータの受渡しが合わなければ入力は残ります。試用では一つの取引を、発生から月末確認まで追いかけましょう。実在の顧客へ請求や送信をしない、架空データの範囲で始めます。
たとえば備品購入なら、社員が証憑を提出し、経理担当が内容を確認し、代表者が承認し、会計へ反映された内容を確認する流れです。購入の支払いと、社員への立替精算が二重に費用として登録されないかも見ます。
売上なら、請求書を作り、会計へ情報を渡し、後日の入金と対応付けます。請求ソフトを別契約にする場合は、どの項目が連携するか、取消・訂正が反映されるかを確認してください。単に「連携対応」と書かれているだけで、修正まで自動と考えないことが重要です。
試用の記録には、入力者、承認者、会計へ渡るタイミング、止まった場合に確認する人を残します。3〜5人なら、手順の複雑さを増やしすぎず、誰が未処理を片付けるかが明確な構成を選びましょう。
契約前に導入初月の作業を決める
選定が終わったら、開始日、取り込む期間、期首残高や過去データの準備、金融機関の連携、招待するメンバーを決めます。既存ソフトから移す場合は、旧ソフトをすぐに解約せず、残高と出力できる資料を照合する期間を用意します。
導入初月の完了条件は「アカウントを作った」ではなく、「担当者が取引を登録し、税理士など確認者が内容を見られ、月末に残高を照合できた」と置くと具体的です。会計を使う人と経費だけを使う人で、覚える手順も分けます。
会社人数、会計人数、経費人数、税理士の共有方法、決算・申告の担当、更新年の費用を書き出してください。その6点がそろうプランを選ぶことが、少人数法人で使い続けられる会計環境につながります。