会計・経理

3〜5人の経費精算ソフト:会計付属機能の人数と追加料金を比較

申請者数と承認方法に合う経費精算機能を選ぶ。具体例と確認表で、自分の条件に合う進め方を整理します。
この記事の内容
  1. 社員数ではなく申請と承認をする人を数える
  2. 会計の基本料と経費利用料を分けて比較する
  3. 申請しない月と人数が増えた月を確認する
  4. 架空の出張で申請から差戻しまで試す
  5. 承認は一段階で足りるかを決める
  6. 会計を替えずに追加する場合も総額で比べる
  7. 関連記事

3〜5人で経費精算を始めるなら、まず利用中の会計ソフトに付属する機能を確認してください。会計へ転記する手間を抑えやすい一方、経費申請者だけでなく承認者の人数や、利用月ごとの追加料金で総額が変わります。

ここでは、freee会計、マネーフォワード クラウド、弥生会計 Nextの公式料金を基に比較します。確認日は2026年10月8日です。実際の申請操作やOCR精度は試していないため、使いやすさの順位は付けません。

社員数ではなく申請と承認をする人を数える

最初に、経費を申請する人、承認する人、振込を実行する人を並べます。同じ人が複数の役割を持つ場合も、役割ごとに必要な機能を確認します。外注の経理担当者を追加するなら、その人も人数条件の確認対象です。

架空の3人会社を「申請者2人+承認する代表者1人」、5人会社を「申請者4人+代表者1人」とします。代表者自身も経費申請する場合、同じ人を二人分として数えるという意味ではありません。サービスが定める対象ユーザー数で計算します。

freeeのスターター等では、経費の申請・承認いずれかを行ったユーザーに従量課金が発生します。無料で招待できる一般従業員でも、経費を申請すれば利用料の対象になり得ます。freeeの申請機能の従量課金

会計の基本料と経費利用料を分けて比較する

下表は、国内向け公式価格を使った税抜の計算例です。会計を操作するのは代表者1人、経費機能の利用者は承認者を含め毎月3人または5人とします。年間契約の基本料に、同じ人数で12か月利用した経費関連の追加料を加えています。

製品・比較プラン3人利用の年額例5人利用の年額例計算の前提
freee会計 スターター76,560円83,760円65,760円+300円×人数×12
MF スモールビジネス/ビジネス53,760円77,760円3人はスモール、5人はビジネス
弥生会計 Next ベーシック50,400円60,000円3人込み、追加2人×400円×12

出典:freee法人料金、マネーフォワード料金、弥生会計 Next料金。キャンペーン、別機能の従量料金、振込手数料等は含めていません。

マネーフォワードは法人向けの料金改定を2027年6月から予定しています。表は確認日時点の単価を12か月に換算した比較であり、今後一年の実請求を保証するものではありません。料金改定の告知

申請しない月と人数が増えた月を確認する

毎月利用する前提だけでなく、出張がある月だけ経費が発生する会社もあります。人数の判定が登録数か、ログイン数か、対象操作をした人数かで、利用の少ない月の費用が変わります。

freeeは申請・承認をした月のユーザー数が基準で、下書き保存や差戻し等には別の扱いがあります。同じ人が月内に何度も申請しても、その月の人数として数える方式です。ただし月をまたぐ申請・承認には注意が必要です。freee従量課金の対象操作

弥生会計 Nextの料金表は、経費精算の利用人数に応じた追加料金を示しています。マネーフォワードもプランごとのアカウント上限があります。「月に申請しなければ全製品で無料」とは考えず、現在の契約での判定条件を確認してください。外注担当者を常時登録する場合も同様です。

架空の出張で申請から差戻しまで試す

試用では、きれいな領収書一枚を登録するだけでなく、自社で起きる経費を一通り扱います。架空の出張として、交通費、宿泊、立替の消耗品を用意すると、入力項目や添付の必要性を比較しやすくなります。

試す課題確認する点合わない場合の影響
スマホで領収書添付読取後に金額を修正できるか経理側の修正が増える
交通費の登録自社で必要な経路情報を残せるか別表の提出が必要になる
不足資料の差戻しコメントと元申請を追えるか同じ申請を作り直す
再申請と承認変更内容を確認できるか修正箇所を見落とす
精算対象の出力人別の支払額を確認できるか振込用に再集計する

自動読取の候補は、そのまま正しいと判断せず原本と比べます。紙を撮影した場合の原本保管は、経費の承認とは別にスキャナ保存の条件を確認します。

承認は一段階で足りるかを決める

代表者が全件確認する会社なら、一段階の承認で運用できるかを検討します。freeeのスターター・スタンダードは公式料金表で経費精算の承認一段階を案内しています。複数の承認者を順番に通す必要があるなら、同じ価格で実現できるとは限りません。freeeの機能比較

代表者自身の経費、代表者不在時、差戻しの再提出期限など、通常ルート以外も決めます。承認経路を複雑にすると、少人数では全員の作業が止まる場合があります。会社の規程と責任分担に合う必要十分な形を選んでください。

承認済みになっても、振込済みとは限りません。振込の担当、実行日、結果の確認までを決めて、申請者が支払時期を把握できるようにします。会計連携を使う場合は、承認の時点と支払の時点に何が登録されるかも確認します。

会計を替えずに追加する場合も総額で比べる

すでに会計を使っているなら、経費精算のために会計ごと乗り換える費用と手間も考えます。基本料が安くなるだけでなく、科目や過去資料の移行、税理士との共有、社員への説明が必要になるためです。

逆に、付属機能が自社の申請に合わず、毎月別表で補っているなら、経費専用サービスを検討する理由になります。その場合は追加契約料と会計への連携方法を合わせて確認します。「専用サービスなら自動連携まで無料」という前提は置きません。

候補は、人数の計算表と架空の申請課題を使って二つまで絞りましょう。導入後の二重精算を防ぐ運用は立替払いと会社カードの分け方で確認し、安く使えることと正しく支払えることを両立させてください。

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