顧客への連絡漏れを防ぐ:次回フォロー管理を表計算とCRMで作る
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顧客への連絡漏れを減らすには、連絡した日より「次に何を、いつ、誰がするか」を記録します。最後のメールが残っていても、次回の行動が決まっていなければ、忙しい日に対応が後回しになります。
少量なら表計算で始められます。CRMの通知は便利な選択肢ですが、通知対象になる日付と担当が曖昧なままでは、仕組みを変えても問題が残ります。
フォロー対象を進行中の約束で決める
すべての顧客へ一定間隔で連絡する必要はありません。まず、見積の返答待ち、資料の受領待ち、利用後の確認など、具体的な約束や確認事項がある相手を対象にします。
架空の制作事業なら、見積提出後に「12日までに部数を決める」と話した顧客は対象です。明確に見送りとなり、再連絡を希望していない顧客は、通常の追客一覧から外します。
次回連絡の目的も残します。「様子伺い」だけでは連絡の必要性を判断しにくいため、「決裁日を確認」「不足写真を受領」など行動が分かる表現にします。
次回連絡日と返答待ちを別の列にする
| 顧客・案件 | 現在の状態 | 次回対応日 | 担当 | 次の行動 |
|---|---|---|---|---|
| 青葉商店・チラシ | 見積返答待ち | 10/12 | 田中 | 部数確定を確認 |
| 山田教室・案内 | 写真待ち | 10/09 | 田中 | 未着なら受領予定を聞く |
| 南町工房・ロゴ | 見送り | 対応終了 | 田中 | 理由のみ保存 |
| 海辺カフェ・メニュー | 来月再相談 | 11/02 | 佐藤 | 新商品の予定を確認 |
これは架空の記入例です。返答待ちでも、こちらが確認する日を決めます。待っていることと、今後の対応が不要なことを同じ状態にしないのがポイントです。
日付は本来の日付型で記録し、「来週」などの文章だけにしないようにします。担当者は一人に決め、補助する人がいても最終的に動く人を明確にします。
朝は期限超過・今日・日付なしの三つを確認する
日々の確認は、全顧客を読み返す作業にしません。進行中の案件から、期限を過ぎたもの、今日のもの、次回日付がないものを順に見ます。
Googleスプレッドシートでは条件によるフィルタやフィルタ表示を使えます。複数人がそれぞれの担当だけを見る場合は、共有表全体の表示を変えるフィルタと、自分向けの表示の違いを確認してください。Googleのフィルタ説明
期限超過は、単に日付を今日へ書き換える前に、未対応か、記録だけ漏れているかを確かめます。既に返信済みなら履歴を補い、未対応なら連絡する順序を決めます。
CRM通知は気付いた後の操作まで試す
CRMでタスクを作成すると、期限やリマインダーを設定できる製品があります。HubSpotの公式ヘルプでもタスクの期日とリマインダーの設定を案内しています。HubSpotのタスク作成
通知を使う場合は、一件の架空タスクで、どこへ通知されるか、通知から顧客情報へ移れるか、完了後に再通知されないかを確認します。通知が多すぎて読まなくなるなら、すべての履歴更新を通知対象にするより、対応期限などに絞ります。
一人で毎朝台帳を確認できるなら、まず通知なしで運用しても構いません。外出が多い、担当が分かれるなど、一覧を見るだけでは漏れる場面があれば通知を追加します。
延期・未回答・終了は理由を残して処理する
延期は、当初の予定をなかったことにする操作ではありません。「顧客の決裁会議が19日に変更」のように理由を履歴へ残し、次回日付を変更します。
未回答の場合は、無制限に連絡回数を増やさず、事前に決めた回数や顧客との合意に沿って扱います。再連絡を望まない相手は終了とし、誤って通常のフォロー対象へ戻さないようにします。
受注した案件は、営業フォローが終わっても、制作や納品の作業が続きます。次の管理先へ引き継ぎ、営業一覧に同じタスクを残して二重管理しないようにします。
週一回は動かない案件と担当不在を見直す
毎日の期限確認に加え、一週間に一度、状態が変わらない案件を見ます。「返事待ち」のまま止まっている理由、次の連絡の目的、終了すべき案件を確認してください。
数名の事業では、来週不在の人が担当する期限を見直します。担当変更時は名前を変えるだけでなく、前回の約束と次に送る内容を引き継ぎます。
まず一週間、表計算でこの流れを試し、漏れた場面だけを書き出しましょう。通知が必要なのか、履歴共有が必要なのかが分かってからCRMの導入条件を検討すると、必要な機能を絞れます。