従業員1〜5人の給与計算ソフト比較:freee・マネーフォワード・弥生の選び方
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従業員1〜5人の給与計算ソフトは、人数よりも「誰の給与を、どの条件で計算し、誰が確認するか」で選びます。固定給だけなら使わない機能を減らせますが、パートの時給や変動手当、本人による年末調整の入力まで扱うなら、対応プランの確認が必要です。
候補になるのはfreee人事労務、マネーフォワード クラウド給与、弥生給与 Nextです。以下では2026年10月8日に確認した公式仕様を基に、3製品を候補へ残す条件を整理します。操作速度や計算精度を実測したランキングではありません。
まず「給与を支払う相手」を整理する
個人事業主が生活費を事業用口座から移す処理と、従業員に給与を支払う処理は分けて考えます。「1人で事業をしている」という理由だけで給与ソフトが必要になるわけではありません。一方、役員報酬を支払う一人法人には、その支払や明細などを管理する仕事があります。
家族が手伝っている場合も、一般の従業員と同じ設定でよいとは限りません。生計を一にする親族への給与には税務上の取扱いがあるため、まず支払の位置付けを確認してください。国税庁の事業専従者に関する説明
比較を始める前に、次のような人数表を作ると条件がそろいます。
| 架空の3人会社 | 支払形態 | 毎月変わる入力 | 誰が確認するか |
|---|---|---|---|
| 代表者 | 決定済みの役員報酬 | 変更がある場合の支給項目 | 税理士など |
| 従業員A | 月給 | 欠勤・手当など | 代表者 |
| 従業員B | 時給 | 実働時間・交通費など | 代表者 |
これはソフト選定用の整理例です。役員や従業員の税・社会保険上の取扱いをこの表だけで決めるものではありません。
3製品は、現在の業務とのつながりで候補に残す
各製品の入口は次のように考えられます。特定製品が常に最適という順位ではなく、自社で確認する項目を減らすための表です。
| 候補 | 最初に照合する条件 | 契約前に確かめること |
|---|---|---|
| freee人事労務 | 給与に加え勤怠・入退社もまとめたい | 必要機能がどのプランから使えるか |
| マネーフォワード クラウド給与 | 会計など同社の契約を既に使っている | 既存プランに含む範囲と人数課金 |
| 弥生給与 Next | 給与・勤怠・Web明細の利用人数を整理できる | 機能別の無料枠と追加料金 |
freeeは最低5人分の料金を設け、給与計算の条件や勤怠機能によってプランが分かれています。マネーフォワードの法人料金は複数サービスを含むため、給与単体の価格として比べないようにします。弥生給与 Nextは機能ごとに基本料金内のユーザー枠を確認します。freee料金、マネーフォワード料金、弥生料金
既存会計と同じ会社の製品を選べば必ず作業がなくなる、というわけでもありません。給与仕訳をどの時点で作るか、修正時にどう反映するかまで確認すると、連携の効果を判断できます。
固定給だけか、複数時給や変動手当があるかで分ける
給与ソフトの比較で見落としやすいのは、「時給に対応」と「同じ人に複数の時給を設定できる」の違いです。曜日や担当業務で単価が変わる場合は、単に時給計算の欄があるだけでは足りません。
freeeの公式比較表では、固定時間制の給与計算に加え、複数時給・変動手当などにプラン差があります。低価格プランから選ぶ前に、現在の給与項目と対応する列を確認してください。freeeの機能比較表
判断に迷ったら、給与明細の支給・控除項目を写し、「毎月固定」「勤怠から計算」「別資料から入力」の3つに分けます。架空例なら、基本給は固定、実働時間は勤怠、立替精算は別資料です。別資料から手入力する項目が多いほど、給与ソフト単体の自動化だけでは解決しません。
また、ソフトの初期値をそのまま会社のルールにしないことも大切です。締日、休憩、端数処理、手当の扱いは、就業上の条件を確認したうえで設定します。
料金は「現在の人数」と「必要な機能」で比べる
2026年10月8日確認時、freeeミニマムの最低5人分は年払いの月額換算2,000円、月払い2,600円で、いずれも税抜です。1人利用だから400円で済む、という計算にはできません。freee料金
弥生給与 Nextのエントリーは年額20,400円・税抜です。ただしWeb明細、Web年末調整、勤怠管理の基本料金内の枠はそれぞれ3人で、給与明細作成の人数とは区別されています。「従業員5人だから追加料金なし」と一括判断しないでください。弥生の機能別人数枠
料金表に並べるのは、基本料金、人数追加、勤怠などの別契約、必要なサポート、年間契約の支払額です。初年度の特典と翌年も続く通常料金は別にします。既に契約している会計サービスがあるなら、全額比較と追加支出比較の両方を見ると判断しやすくなります。
無料体験では「明細を1枚作る」より一連の流れを見る
無料体験の目的は、画面の印象を比べることだけではありません。自社の毎月の仕事が最後までつながるかを確認します。実在社員の個人情報を入れる前に、架空の人と金額で次の順を通してください。
- 社員情報と締日・支払日を登録する。
- 固定給、時給、変動手当を入力する。
- 勤怠の時間と給与側の時間表示を照合する。
- 明細を確定し、本人へ渡す方法を確認する。
- 確定後の訂正と再出力の方法を確認する。
時給の例では、7時間30分が「7.5時間」なのか「7:30」なのかを見ます。同じ見た目の数字を異なる単位で取り込むと、確認作業が増えます。明細の金額だけでなく、元の入力と結び付けて追えるかも評価してください。
専門家へ渡す資料まで確認して、候補を2つに絞る
税理士・社労士に確認を依頼するなら、契約前に「どの資料を、いつ、どの形式で渡すか」を合わせます。専門家が直接閲覧するのか、CSVやPDFを渡すのかによって、外部アカウントや出力機能の必要性が変わります。
確認依頼には「このソフトがよいですか」より、「月給1人・時給1人、月末締め、勤怠は別製品、年末調整は委託予定」のように条件を添えると、必要な対応を絞れます。給与計算だけを外注する場合でも、勤怠や支給項目を誰が確定するかは残る仕事です。
自社の給与形態を表にし、必要機能を満たす2製品を選び、同じ架空データで確認してください。安い順に広く試すより、明細配布と専門家への受渡しまで通る候補へ絞る方が、導入後のやり直しを減らせます。
人数別の支払額は給与・勤怠ソフトの料金計算、勤怠側の条件は5人以下の勤怠管理比較で詳しく確認できます。